固有の専門資格を持ったリハビリスタッフが、専門とする領域を活かし、ご利用者様の身体機能や精神の状態に合わせた個別のリハビリテーションを提供します。
医師・看護師・介護士・管理栄養士等、多職種と連携することで、心身の機能回復やADL(※1) ・ QOL(※2)の維持・向上が図れるよう支援を行っています。
※1 ADLとは、Activity of Daily Livingの頭文字を略した言葉で、私たちが日常生活を送るために必要な基本的な動作、日常的・習慣的に行なっている行動を指します。具体的には起居動作(寝返り、起き上がり、立ち上がりなど)・食事・整容(歯磨き、髭剃り、化粧等)・入浴(体洗、洗髪、浴槽移乗等)・更衣(ズボンや上着、下着の着脱等)・トイレ ・車椅子または歩行(杖歩行や歩行器歩行等)・階段・移乗(トイレ移乗、ベッド移乗等)になります。
※2 QOLとは、Quality of Lifeの略称で、一般に「生活の質」と訳されますが、生活や生命、人生における「幸福」「満足」などを表す指標の事です。物質的な豊かさではなく、「毎日が充実し、心身が満たされた生活」に焦点をあてた考え方です。介護福祉分野に例えるなら、たとえ介護が必要になっても、ご本人が生きがい(役割など)や楽しみ(趣味・余暇など)をもってその人らしい人生が送れる事を意味します。
●当施設に在籍する専門資格スタッフ
理学療法士(PT) 3名 physical therapist |
病気やけが、高齢などによって運動機能が低下した状態にある方に対して、運動機能の維持・改善、及び障害の悪化を予防する為、運動療法や物理療法(温熱や電気など)などの個別リハビリテーションを行います。 |
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作業療法士(OT) 3名 occupational therapist |
食事、整容、更衣、排泄、入浴などの生活行為が、環境の工夫や福祉用具の活用などで自分で出来ることが増えるようリハビリテーションを行います。また、認知機能課題や余暇活動など生活の質を高める支援も行います。 |
言語聴覚士(ST) 1名 Speech-Language-Hearing therapist |
“ことば”に関するリハビリテーションはもちろん、食事(嚥下機能低下)や、認知機能(記憶や注意力など)に対するアプローチも行います。生活の中で、他者とのコミュニケーションを楽しみ、安全に美味しく食事が食べられるよう支援を行います。 |
●リハビリスタッフの業務
通所リハビリテーション、入所、訪問リハビリにてご利用者の個別リハビリテーションを実施。
多職種連携のため、カンファレンスへの参加
入所棟では水曜・木曜・金曜とリハビリスタッフによる集団活動を実施
利用前訪問やサービス担当者会議等への出席
現在リハビリテーション科は7名のスタッフが在籍し、リハビリを通して、日々ご利用者様と共有できる時間を大切にしております。ご利用者様のこれまでの人生背景に共感を持ち、今後の生きがいや楽しみのある生活を一緒に考えていける一員でありたいと思っております。お気軽にお声掛けください。
病院のリハビリとどういう違いがありますか?
長期入所の方は週2回(内1回は集団リハビリ)20分以上の個別リハビリ、デイケア利用の方は利用日に20分以上の個別リハビリ、訪問リハビリ利用の方は訪問時間枠内での個別リハビリを提供します。病院と違い、連日ではありませんが、リハビリの視点で生活内でも出来る事を行う、軽体操を継続する、手作業活動など余暇活動を楽しむ生活など、生活内リハビリとしての取り組みへの助言や指導を行っております。利用形態と算定条件により、短期集中リハビリテーションの対応も随時行っております。
どのような方が利用していますか?
要介護認定を受けている方が利用しています。デイケアご利用者様では、年齢層が幅広く、デイケア卒業に向けて取り組まれる方や、就労支援を目指す方、リハビリを継続することで在宅生活を長年継続している方など様々です。脳卒中や関節疾患の方だけでなく、内部疾患、神経難病の方などの利用にも対応しております。 入所棟では、ご本人様やご家族様の入所希望に沿い、判定会議で入所可となった方にご利用頂いております。歩ける方、車椅子使用の方、認知症の方、寝たきりの方など年齢も心身状態のレベルも様々です。また、一定の期間入所し、在宅復帰をされる方もいらっしゃいます。
どうしたらリハビリを受けることが出来ますか?
まずは各事業所の利用案内をご覧ください。施設医、あるいは訪問リハビリであれば主治医の指示を受け、利用開始日からのリハビリ提供が可能となります。リハビリを提供するにあたり、利用開始日(入所日)には、どの様な方向性でリハビリを行っていくか、ご家族様とご本人様に説明を行い同意の上、実施していきます。